赦されたのは唯一、絵を描くことだけだった。


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豹変 [2006年05月29日(Mon)]

何でアイツは、いちいち私の勘に障るんだろうと思う。

アイツの笑顔に、時々無性に腹が立ったりする。
私はいつもアイツを待っているのに、
アイツが私を待っていることは、絶対に無い。
それが嫌だった。もどかしくて、憎かった。
私ばかりが損をしているんだ。
ずるい、そんなのずるいよ。

土曜日に言ったこと、まだ覚えてたんだ、って本当は
少し、嬉しかったの。絵を見てもらうって約束したこと。
けどアイツは、「え、エスキース?(下書き)」と、
急いた表情を、無理して笑みに変えたような、そんな顔をして、
私に言ったんだ。

私はアイツが忙しいことも、私の絵を大事にしてくれていることも、
本当は両方、分かってる。
でも私は、アイツにどうしても意地悪したくなって、
というより、アイツに追いかけて貰いたくて、出された手を
わざと、避ける。私は嫌な女だ、と思う。
「もう帰るから」とだけ言って、階段を下りた。

土曜のときのように、窓を叩いて呼び止めてはくれないんだ。
それが当たり前すぎて、悲しかった。

結局人は一人で、どんなに優しい言葉を話す人も、
自分が一番なんだから。
アイツだって、そう。玄さんだって、そう。みんなみんなそう。
あのとき笑ってたって、今日は無表情。
そんなやつらに振り回される私が嫌だ。
あんなやつらに。あんなやつらに。

嫌だ、負けたくない。

手記 [2006年05月23日(Tue)]

あの日、約束したこと。
貴方は今でも覚えているでしょうか。
あのときの貴方は、少し酔っていたのでしょうか。
それでも私は、あのときの貴方を信じて疑わなかったのです。

貴方が黙々と下を向いて作業する姿を見る度に、
昨年の今頃を思い出すのです。
貴方は私と知り合って間もなく、親しい存在になりました。
貴方は下を向いて作業をするときもありましたが、
私の顔を見て喋るときもあったのです。
その時間が、私にとっては心の安らぎで、
私は貴方の言葉に惹かれてゆきました。
そして私は、貴方に心を寄せる様になったのです。

温かい笑顔を持ちながらも、時に突き放す冷たさを
持ち合わせる貴方が、私にとっては必要でした。
ですから、今貴方が、ずっと下を向いて作業する姿を
見るのは、耐え難いことなのです。
また信じがたいことであると同時に、認められないのです。

何故こんな遠くなってしまったのか。

私はある日の土曜日。彼の元に行ったのです。
二人きりの空間。
いつからか私たちの過ごす空間は、まるで切り離されて
いたのです。
私は言いました。

これが我侭なのは分かってる。
私だけでもいい だから お願い。
傍にいてほしい。

貴方は優しく微笑んで、分かった、とだけ言って
ゆっくりと頷きました。

mixiやってます [2006年04月22日(Sat)]

最近こちらの日記は放置気味でして、
ミクシィの方で書いています。
もし登録したい方や日記が読みたい方がいましたら、
気軽に言って下さい。

久しぶりにデータの整理をしていたら、
懐かしいものがたくさん出てきました。
中でも、AsgardのSSが一番懐かしかったです。

         
真ん中が國龍で、左が私、右が國狼ですね。
結局、國ちゃんは封凛のキャラを封印してしまったのですね。
もう動かない、封凛・・・。

この子にはたくさんの思い出があります。
私はいつも自分勝手に、気ままに動いていました。
そんな中、固定ペアになり得る存在が現れたのです。
それが國ちゃんでした。
國ちゃんは多忙な人で、なかなか狩りをする時間がありませんでした。
私はその頃、怠惰な生活を送っていて、時間を
もてあますときも多かった為、狩りの頻度には不満を持っていました。
それでも國ちゃんとの会話はとても楽しくて、
私のなかでは、頼れるお兄さんでした。

それでも私は、一方的にAsgardを辞めました。
別に特に大きな理由があったわけでもない。
単純に飽きたことと、やりたいことが出来たから。
國ちゃんは何も言いませんでした。
戻って来いとも、やめるな、とも。
ただ、いつでも遊びにおいで、とは言っていました。
けれど私は、それから國ちゃんに会うことは、
二度とありませんでした。

最後に、珍しく彼がメッセに入ったときに、
封凛を託して、私は全てを終えました。

そして彼がAsgardをやっているのかも、
封凛のことを覚えているかも、
今となっては、知る由もありません。
3年前の、出来事でした。

握り締める様に [2006年04月12日(Wed)]

携帯に耳を寄せると、友人の憂鬱そうな声がした。
声のトーンが僅かに、歪んでいる。彼女の寂しそうな笑い顔が、
電話越しに伝わってきた。

彼女と、どれくらい会っていないのだろう。
いつも一緒だったのに、と、ある友人が言うくらい、
私は彼女と共に時を過ごした。
私たちは二人で一つだった。私たちは何度も遠回りをしながら、
それでも最後に手を取り合って、笑った。

気がついたときには、私の隣に彼女の姿は無かった。
私もいつしか、彼女のいない毎日が当たり前になっていた。
彼女はもう来ない。そう思い始めたのは、いつ頃だったのだろう。

私は断固として、彼女に連絡することを拒んだ。
ある人は、私を利用して彼女を連れ戻すことさえ考えた。
けれど私は、彼女自らの意志が醒めることを、
ひたすら待った。
それが私にとって、彼女にとっても一番なのだと考えて。
彼女は既に、堕ちた灰色の世界に、ひっそりと生活していた。

私は、彼女の声を聞いて聞かぬふりをしていた。
本当は知っていた。彼女が私の電話を、待っているということを。
けれどそれを実行することは、彼女を腐らせることと同じだ。
私は彼女の意志に、賭けた。

ある日、誓ったことを思い出した。

私たち、ずっとライバルだし、ずっと友達だよ。

そうだ。私は後にも先にも、彼女が最大のライバルであり、
友達だと思っていた。
アトリエのどんな友人も、その存在にはなり得ないと、
薄々感じる時すら、あったというのに。
私は・・・。

明日はたくさん話そう。
終わりは始まりでもあるという。
ねえ、私たち。
道がもし別れてしまっても、また同じ場所で出会えるね。
信じてる。ずっと。

審判 [2006年04月10日(Mon)]

嘘という名の偽り。

冷たく、その言葉には生気が無かった。
私は認めない。
そんな言葉は、受け入れない。
それは嘘だ。私は知っている。

小雨が降り続く中、私は笑い一つこぼさず、
その言葉の意味をずっと、ずっと考えていた。
けれどそんな思考は、何の意味も成さなかった。
だって貴方の言葉は、嘘だったのだから。

信じられなかった。貴方への信頼がこうまでも脆く、
たった一つの言葉によって、崩れ去るなんて。

お前は俺に何を望む?

ある日の言葉が鮮明に蘇る。
言いそびれた自分を憎んだ。
ただ傍にいること。
私を静かに見つめること。

こんなささやかな願いを臨む私は、まだ夢を見ているのだろうか?

罪の道標。
這いずり回って、鍵を探す意味ももはや、無い。

馬鹿野郎。
お前の努力は、無駄だったんだ。
下された審判を取り消せるほど、私の手は綺麗じゃない。
分かっているんでしょう。

今すぐあの言葉を取り消して。

P R I D E [2006年04月 7日(Fri)]

また洗濯物が、溜まっている気がした。
外は春の陽気で満ちているというのに、私はちっとも笑えない。

電車の中でスーツ姿や制服姿が、否応にも目に飛び込んできた。
一年の始まりなのだ、と改めて実感する。
そして再び塞ぎ込み、過去の回想。
自己満足だと分かっていながらも、それでもやはり、
一年にたった一度の挑戦だからこそ・・・。

私は間違っていなかったのだろうか。そう問いかけても
返ってくるのは、虚しい現実なのだけだろう。

どんなに笑ったって、楽しくなるわけじゃない。
どんなに泣いたって、寂しさが紛れるわけじゃ・・・ない。
そう考えていたら、私はいつか、表情も感情すらもない
人間になってしまうのかも。

私は、冷めた人間だと思う。
周りで、そういう風に私のことを言う人間が、決して多いわけではない。
けれど、皆が熱くなれる瞬間に、恐ろしいまでに冷静な
心を現してしまう、冷酷な自分、私を見る、もう一人の私・・・。
そうやって、自分に甘いときも本当は、気づいてきた。
冷静な私は強気なくせに、見られている私の心は、
話にならないほど貧弱なのが現実だった。

それを見抜いた奴にだけ、私は本当に、心を許す。
それがアイツだったということは、今までの日記を読めば
分かることだ。

馬鹿みたいに期待するのだけは嫌だ。
自分の可能性を過信するのは馬鹿だ。
実を結ぶのは私の行動だって知ってる。
絵を描こう、そして見よう。
アイツと約束したこと、守り抜いてみせる。

頑なに拒んだ他人の手だったはずなのに、
アイツの手だけは、信じて握っていける気がしたんだ。

決意を胸に秘めて [2006年04月 4日(Tue)]

桜が散りゆく中、一年の始まりは去年と同じ場所だった。

拳を握り締めた。下を俯いて、涙を堪えた。

こんな筈では無かった。本来私は、ここにいるべき

存在ではない。

そんな思いに逆らい、現実は無残にも、

私の心を打ち砕いていった。

春季講習の最終日、私は今学期最初の油絵を、
棚に戻そうと、歩んでいた。
講評は、いつものように過ぎていき、それがまた
物悲しく、まるで私の時間軸が、外界とずれている
様だった。

講師(以下M)「リン、どうだい今年最初の油絵は・・・」

私「・・・え。・・・そう、ですね・・・」

M「今更なんだけどさぁ」

私「・・・?」

M「芸大残念だったね」

私「・・・もういいんです。もう言わないで下さい」

M「期待してたんだよ、リンにはかなり・・・」

私「・・・すみま・・・せん」

M「今年は絶対、芸大決めような」

私「は・・・い」

私は悔しさで胸がいっぱいになった。
こんなにもみんなが支えてくれたのに、私は、
ちっとも・・・力を出し切って、なんか・・・。
いいえ、力は、あれで限界だったと思いたい。
それで納得して、それで、いい・・・。

馬鹿みたいだよ・・・!
後悔だけはしたくないっつって思ってたのに、
最後の最後に後悔残しやがって・・・。
自分は本当に駄目な奴だ。
自分を信じてやれなかった、自分が憎い。
いっそ、全てをみんなに吐き出せばいいんじゃないのか。

いや、それじゃ何も変わらない。
私はアイツと、苦しみを分かち合って、それを背負ったんだ。
現実の一年という大きい苦しみを、背負って生きるんだ。
生きている限り、絵を描き続けるんだ。

アイツは言ったんだ。
私が今年、受からなかったら美研を辞める、と。
そして、私はいつもの冗談みたいに、言ったんだ。
私が美研辞めたら、止める?と。
いつものアイツなら即回答する。
「止めないに決まってるだろう」と。当たり前だ。
生徒が辞めたいと言ってるのに、講師がどうして止める
権利があるだろう。
なのにアイツは言葉を濁して・・・。
「いや・・・わからない」
私とアイツはもう、言葉だけで伝わらないところを
お互い、察するようになっているんだ。
私はアイツを信じてる。アイツも多分だけど、私を信じてる。
けれど私が頑張るのは、アイツの為じゃない。
自分のためにやるんだ。私は自分のために生きる。
生きるために、描く。

絶対に・・・
絶対に芸大に・・・受かってやるんだ!!

2H [2006年04月 1日(Sat)]

今日は一年の始まり。
来年の今頃は笑顔で、さようならとありがとうを、
言えています様に。

久しぶりにB3画用紙を、目の前にした。
そして白い画面が恐ろしく新鮮で、
驚くほど空間があるものだったことに、気付いた。
今まで、ここ二三ヶ月は本当に視界が狭くて、
画面とずっと睨み合っていた気がする。
しかも私はその世界が、一番幸せだと思っていた。
忘れかけていたものを、少しずつでも良い、取り戻せたら。
拾い忘れたものを、両の手で握り締められたら。
私はまた一歩、進める気がするんだ。

どこまで 走っていっても
影すら踏めない 人がいた
でも
歩いたら 止まってくれたの 
その人だけだった
私 忘れないから 絶対に

夜、どうしようもなくなって電話をした。
携帯を握りながら、私は涙を流していた。
弱音を吐くのは嫌だった。けれど、私の中だけで
処理できる状態じゃなかった。

今日のお前は、やっぱり変だよ

彼は穏やかな口調で、そう言った。

あの人は言った。

お前が今年受からなかったら、俺美研辞めるから

その一言の重みを、私は受け止めた。
ずっと傍にいて欲しい、って言いたかった。
けれど言わなかった。
今は言う時機じゃないから。

私、やっぱりあの人を、心から信頼しているのだと思う。
そうでなければ、あの人の言葉を信じられないし、
受け入れることもできない。
彼の言葉や仕草が、私の心に大きく刻まれていく。
鮮やかな印象を残して。
二時間半にも及ぶ、超長電話。

今日は鉛筆デッサンの講評。
一浪生として初めての・・・。
「この中だったら、繊細な仕事で目立つかもしれないけど」
と、主任のきつい一言。
そうですよね、ここで満足してたら・・・駄目だ。

春の詩 [2006年03月30日(Thu)]

果たして

一年で何が変わるのだろうか?

本当に私は、変われるんだろうか?

そんな不安。
心に抱えている、今。けれど口にはしない。
私はもう、弱い子でいたくないから。

あの白い白い紙を、見た瞬間からだった。
心の中が恐ろしく白くなり、透き通った。
何物にも動じずない心が、そこにはあった。

一年で何が変わるのか ではなく
一年でどう変わるか、という思い。
意志は頑なに、心は鬼に。
容赦しないと決めた。
全てのものに対して、自分にも、他人にも。
それはそう。私に差し伸べられた手でさえも、
選び取ってしまう冷酷さすら・・・。

だから
私は貴方の手を、握り続ける訳にはいかない。
私には、私の道があるから。
そして私には、貴方を突き放す強さがあるから。

ねぇ、信じられる?
私がここまで強くなれたのは、
紛れも無い、貴方がいたからなんだよ。

それだけは、分かって欲しい。
それでも・・・私は、貴方に縋りつく訳にはいかない。

お願い、私は、私はもっと強くなりたい・・・。
そして
絵が描き続けたい・・・!

さぁ、行こうか [2006年03月25日(Sat)]

さて・・・私は二本の足で、地面を思いっきり蹴って、
空を飛ぶよ。

私は、自分をもっと信じてやらなくちゃね。
最後に頼れるのは自分なんだから。

明日からインドに行ってきます。
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