朝食のテーブルで、なぜかココナツのにおいがしました。
ココナツミルクも東鳩ココナツサブレもここには置いていないのに。
みんなで不思議そうにクンクンしてたら、ラムも鼻を天井に向けてフガフガやっていました。
戸棚の上に、昨日買った桃が置いてあって、どうもその辺から漂ってくるようです。
空気の中で、においのするところは意外にくっきりと別れていて、ココナツのにおいはテーブルと桃の間に点線を引いたみたいに存在していました。
ところが、桃の近くに来ると、突然桃のにおいになってしまいます。当然ですが。
桃とココナツのにおいの区別がつかないんじゃないかと思ってますか?
とんでもない。本当に全然違うにおいになってしまうのです。
桃の隣に、カモミールの花をざるに入れて干したのが、そのまんまほったらかしてあります。少しでも動かすと、リンゴに似ているといわれる香りが立ちます。
どうやら、桃のみずみずしいにおいが拡散するときに、カモミールの乾いておとなしくなった香りをおこしているみたいです。その時の化学反応で、ココナツのにおいが発生しているようなのです。
自慢しちゃうけど、私は嗅覚がいい方だと思います。
昔、友人数人と車で旅行に行ったとき、後部座席で眠っていた私は、
「桜の葉っぱを毛虫が食べているにおいがするー!」
といって、目を覚ましました。
「なに寝ぼけてんのー!!」
友人たちは大笑いしましたが、その時ちょうど赤信号で止まって、ふと路肩を見ると、桜の木があり、その葉を毛虫に食べられて、葉脈だけを残した枝が車道に向かって垂れていました。
ジョニー・デップ主演の「チャーリーとチョコレート工場」上映時に、どこかの劇場でチョコレートのにおいを場内に流したと聞きました。
面白そう!
嗅覚って、鍛えれば鋭くなる気がします。
それに、においのメッセージはストレートで、記憶に残りやすいです。
もっと、においのコミュニケーションがあってもいいと思うのですが、どうも「無臭」を支持する向きが多くて、難しいですよね。